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LinkedInからレジュメ用PDFを作るコードを書いた

コードというかスニペットというか。本題まで長いので、時間がない方は段落4.1まで飛ばしてください。

転職したい気持ちが強いわけではないのだけど、ご縁があればと思って、最近声をかけていただいた会社には足を運ぶようにしています。

スカウトだったり、Wantedlyなどで”話を聞きに行きたい”として応募しているのに、履歴書・経歴書を求められるのは…と思うものの、自分が採用の立場なら、お願いしていた情報だと思うので仕方がない気もしています。

今回は転職を考えているけど、忙しくて履歴書・経歴書を作る時間も惜しいという方向けに、LinkedInを使ったレジュメの作成について書いてみます。

LinkedIn って?

LinkedInはユーザー数が2億人を超え、米国などでは一般的なビジネスツールとして活用されています。プライベートはFacebook、ビジネスはLinkedInのように使い分けているという話もよく聞きます。
日本の一般的な履歴書・職務経歴書に記載するような内容をすべてLinkedInのプロフィールに書くことができ、LinkedInを使ったヘッドハンティングや求人に対する応募も可能です。

ただこのサービス、日本では全然流行っていません。。転職を考えている人にはとても良いサービスのように思うのですが、日本のような未だに終身雇用が当然のようになっている文化とはマッチしないのだと思います。それでも転職を考える人にとっては、登録しておくだけ無駄にはならないですし、ビジネスプロフィールを一元管理できるサービスと割り切って使うだけでも十分の価値があると思います。

PDFでエクスポートしたい

さて、あなたはLinkedInにビジネスプロフィールを作成しました。もし企業へ面接に行くとき、LinkedInのユーザー名だけでOKです、と言われたら幸せですが、大半の企業はレジュメの提出を要求するでしょう。

幸いにも、LinkedInはこれらの情報をほとんどすべて記載することが可能ですので、LinkedInのプロフィールからPDFを作成してみます。

英語版にはPDF作成の機能がある

LinkedInの設定画面から言語設定を英語にして、自分のプロフィールを表示してみてください。

画面中央の、”View Profile as”の右に下矢印のボタンがあり、クリックすると次のようなメニューが現れ、 “Save to PDF” をクリックすることでPDF化が可能です。

ただし、これは日本語のプロフィールには対応していないようで、私のプロフィールで実行すると次のようなエラーが発生します。

英語版のプロフィールであれば正常にエクスポートできたので、推測ですがマルチバイト文字をうまく処理できないのだと推測しています。(もし、日本語のプロフィールでエクスポートできた方がいらっしゃましたら教えてください。)

ということで、LinkedIn公式手段でPDFを作成するのは諦めました。私はこの機能を期待して日本語のレジュメを入力したのですが・・・。

PDF用に体制を整えるスニペットを書いた

以上が背景でやっと本題に入れます。言語設定を英語に変更した方は日本語に戻してください。

LinkedInからPDFを作成する方法を色々調べてみましたが、ニーズに合致するものはありませんでした。海外のサービスしか見つからず、日本語でもキレイに出力できるか怪しいです。
また、LinkedInのAPIなどからでは取得出来ない情報も多いそうで、結局自分で整形して出力するのが早いと思い、コードを書きました。

自分のプロフィールページを開く

まずはPDF化するレジュメのページを次の手順で開きます。

  • ヘッダーナビゲージョンの “プロフィール” リンク >
  • 中央の “公開プロフィールを表示する” ボタン >
  • ヘッダー下の “閲覧者別に見たあなたのプロフィール” が “あなたのコンタクト” になっていることを確認

LinkedIn側でURLが変更されていなければ、次のURLで直接移動できます。
https://www.linkedin.com/profile/preview?vpa=cxn1

スニペットの実行

同じページを開いたまま、URLバーに、 “javascript:” を手入力してください。この文字列は、セキュリティ上の理由によりペーストすることができません。

“javascript:” に続き、上のコードをコピー&ペーストし、Enterキーで実行してください。

PDFで保存!

うまくいけば、PDFに最適化されたページのレイアウトに組み変わります。
最後にMacであれば “Command + P” を、 Windowsであれば “Ctrl + P” を押して、印刷ダイアログでPDFとして保存するだけになります。

カスタマイズ

スニペットのミニファイ前のコードはgistで公開しています。
https://gist.github.com/syamn/e284f1cdd4736bedd7baa3f2139a3134

ミニファイ前のコードはデベロッパーコンソールからを直接実行できます。(ただし、ES6で導入されたテンプレートストリングの文法を利用しているため、レガシーブラウザでは動作しません。最新のChromeまたはFireFoxで実行してください。)

元のコードにはCSSのコードが含まれていますので、適宜必要に応じてデザインを変更したり、不必要な項目は非表示にすることで好きなようにカスタマイズできます。

このアプローチを試すのは今までで初めてで、うまくいくか微妙なところでしたが、結果としてベストソリューションだったのではないかと思っています。
公式でPDFエクスポート機能を多言語対応してくれると助かるんですけどねー。頼らなくてもこういう方法もあるよ、ということで。LinkedIn限らず、どんなサービスにも適用できる汎用的なテクニックだと思います。

所感

今年の桜もそろそろ終わりで、ちょっぴり悲しいです。
毎年のこの時期だけは、桜がずっと見られるところでノマドワークがしたい!

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