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輪郭FFSについて

FFSのおはなし

FacebookやTwitterでは少し書きましたが、今回はトランス(女性化)を進めるにあたってのFFSについて。

FFS(Facial Feminization Surgery; 顔の女性化手術)はトランスを進める際、パス度(女性として認識される確率)を上げるため(等理由は様々ですが)にしばしば行われる整形手術です。

美容整形というと隠したがる人も多いですが、FFSはGID治療に含まれるものなので、隠さずとも堂々とやればいいと思ってます。実際に国内でFFSを受けるとなると、美容整形外科が第一候補になります。

もちろんこれは見た目を整えるだけなので、元から自分の理想の顔立ちをしていると思う人は受ける必要はなく、一口にFFSと言っても手術を行うパーツは様々です。額、眉骨、目、鼻、輪郭などが代表的です(参考:リンク)。基本的には医師と相談の上で、自分の気になっている部位をFFSします。わたしの場合は主に輪郭がコンプレックスで、女性として埋没した生活を送ることができ、周囲から可愛がられたとしても、自分の中でずっと気にして納得できない部分でした。

 

輪郭矯正

輪郭が気になる人は大体次の3ケースに分類できると思います。筋肉が発達しているケース、脂肪が多いケース、骨が大きいケースの3つです。

前者2つは、注射だけでも治せます。筋肉の動きを止める注射と、脂肪を溶かす注射が実際に美容整形では使われています。

ただ、3番目の骨が理由の場合は話が別です。美容整形の中でも一番難易度が高く、費用もかかり、ダウンタイムも長い大がかりな骨切り手術が必要です。

FFSの場合、基本的には3番目の骨切りの手術をします。これは二次性徴が終わった後にトランスを始めたGIDの人は既に男性的な骨格が形成されてしまっているため、骨を変えなければどうにもなりません。

 

骨切り手術

目や鼻の整形なんかは国内だけでもかなりの数の美容外科で行われていますが、技術が必要なこの手術は、国内だけでは両手で数えられるほどしかありません。

私がカウンセリングを受けた4つのクリニックを紹介します。

 

高須クリニック

CMで有名ですね。骨切り術を担当いただける先生のお名前は忘れてしまいましたが、高須院長さんではありません。このクリニック内では手術できず、御茶ノ水付近の歯科大でのオペになるようです。話をしている中で、下に書く他の病院と比べていい加減な返答をされることが多く、信頼できないと思ってしまったので選択肢からは外れました。年間症例数は数十件、入院3日で、値段は130万円ほど。

 

湘南美容外科

こちらは街頭や駅のポスターで有名です。先生は骨切り術の世界では著名な新宿院副院長の奥田医師。とても丁寧にカウンセリングしていただいて、エラ骨切りと顎の骨の中抜き(水平に2箇所を切り、間を取り除くもの)を提案していただきました。奥田先生は湘南美容外科の輪郭矯正チーム(参考:リンク)の代表であり、輪郭矯正.comで手術内容の説明や画像を公開されるなど、とても積極的で熱意のある信頼できる先生だと思っています。しっかりリスクの説明もありインフォームドコンセントを徹底してると感じました。年間症例数は200件以上、入院はなし(翌朝に診察があるため近くのホテル泊)、値段は120万円(モニターなら90万円)ほど。

 

ガモンホスピタル(Kamol Cosmetic Hospital)

これはタイにある病院ですね。GID界隈では有名な、SRS手術で有名なガモン先生の病院です。カウンセリングを受けるまで知らなかったんですが、ガモンではSRSだけでなくFFSまでやっているんですね…。ただ言語の壁があり、直接あまり聞くことができなかったので情報は限定的です。ガモン先生はFFSだけをやっているわけではないのでFFSだけの年間症例数はそこまで多くないと思いますが、単なる整形ではないFFSという意味では、国内の病院のどこよりも件数は多いと思います。ただし、この病院では骨切りというよりは骨削りに近い形で、湘南美容外科のような中抜き手術は希望があれば行う程度に留まります。進め方は「なりたい顔写真を持ってきてください」とのことで、もし本当にその顔に近い顔立ちになれるのであれば迷わず選ぶのですが……。リスクはしっかり回避して、無理な(=危険な)整形はしないのをモットーとしています。入院は1日で、値段はSRSと同時に行う場合60万円ほど。

 

リッツ美容外科

湘南美容外科にカウンセリングに行った時、リッツには行った?と言われるほど骨切りにおいては有名らしいです。あまり知らなかったのですが、実際に行ってみて納得しました。先生は東京院院長の広比医師です。1時間ほど時間をとっていただいて、湘南美容外科と同じくらい丁寧に真意に説明いただきました。広比先生曰く、私の顔は下顎全体が前に突出している形なので、エラや顎を単純に切るのではなく、首に近いエラ骨を切り短くすることで下あご全体を斜め後ろにずらす手術を提案していただきました。わたしの場合は5mm程度の抜き幅だそうです。広比先生は顎の水平中抜きや削りも行っていますが、その人の顔に合った手術を提案しているとのことで、私の顔で水平中抜きなどは多分満足しないだろうとのことでした。特筆すべきは、水平中抜き等の手法ではどうしても1〜2%の確率で麻痺が残るリスクがありますが、今回提案いただいた方法では100%ない、と公言していただいたこと(実際手術に100%はありませんが)と、広比先生はGID学会に所属しており、「GID患者における顔面輪郭形成術」という論文を出すなどGID患者への施術経験も豊富なことです。直感でこの人にお願いしたいと感じました。入院は1日で、値段は210万円。ただし、この術式では術後2週間(または最悪6週間)に渡り顎の運動(咀嚼や会話を含む)が禁止されます。上に挙げた他のクリニック等で行う術式の場合は2〜3日程度です。

 

選び方?

日本だと一番数をこなしている権威とも呼べる先生が湘南美容外科の奥田先生と、リッツ美容外科の広比先生だと思います。お二方ともとても信頼できる方でしたが、現時点ではリッツの広比先生にお願いしようと思っています。

何を基準に選ぶかって難しいですよね。比較項目を挙げると、手術リスク、入院の有無、ダウンタイム、費用、痛み、実績(FFSとしての手術かどうか)、信頼性などなど。

私の所感での所感での比較表です。

手術リスクの低さ(低い > 高い):  リッツ >> ガモン > 湘南 (術式による)
費用の安さ (安い > 高い): ガモン > 湘南 >> リッツ
入院日数の長さ(長い > なし): リッツ = ガモン > 湘南
ダウンタイムの短さ(短い > 長い): 湘南 = ガモン >> リッツ
術後の痛みの弱さ (弱い > 強い): リッツ >= ガモン >> 湘南
FFSとしての経験の多さ (多い > 少ない): ガモン > リッツ > 湘南

私の場合の比較項目の優先順は、手術リスク、先生への信頼性、痛みの順でした。リッツは費用とダウンタイムの面はつらいですが、いずれも麻痺が残る可能性をほぼほぼゼロに近づけられるのであれば安いものだと考えます。また、術後の痛みに対する恐怖感が強いため、術後入院できるところに絞りました。(調べた限りでは、喉に血が溜まり窒息するリスクがあるために、術後入院するところが多いそうです。その点では湘南美容外科は少し怖く感じます。)

 

さいごに

病院恐怖症で、手術も未経験な私としては、初めての全身麻酔で顔の骨を切るだなんてとても怖いです。痛みも強いようです。でも恐怖感は所詮は心の持ちようで、先生への信頼と、自分の意志の2つがあれば乗り越えられるような気がしています。(12月下旬にもう一度カウンセリングを受けたあと、1月上旬に事前検査、1月下旬〜2月頃に手術するのが最短のクリティカルパスです。)

家族や友人からは、FFSするのは前向きでしたが、整形依存のようになってしまうことを心配されました。今はそんなのあり得ないって気持ちですが、自分自身によく釘をさしておこうと思います。

あくまで上記は私の体験談からなので、他の方が行けばまた違った印象を持たれるかもしれません。参考になれば幸いです。

 

 

 

 

2件のコメント on "輪郭FFSについて"

  • スピカ says

    参考になりました。
    警察病院、クリニカ、タイのヤンヒーホスピタルなどは、選択肢にはなかったのでしょうか?

  • そら says

    わたしも警察病院、気になります。

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