今回は仮想デスクトップコンピューティングサービスのAmazon WorkSpacesをレポします。
Contents
早速使ってみる
マネジメントコンソールからWorkSpacesをクリックします。

はじめてワークスペースを作る場合、見慣れたこの画面が表示されます。
早速 “Get Started Now” から進んでいきましょう。
セットアップ方法を選ぶ
次の画面では “Quick Setup” か “Advanced Setup” を選択できます。Advancedを選択すると、インスタンスを起動するVPCやオンプレミスのディレクトリと連携できたりするみたいですが、今回は個人的に使用するだけなのでQuickで進めることにします。
“Quick Setup” の “Launch” をクリックします。
バンドルとユーザーを入力
次の画面では起動するワークスペースのバンドル、言語、ユーザー情報を入力します。
バンドルはインタンスのスペック(Value / Standard / Performance)と、デフォルトでインストールされたソフトウェアによって決まります。PlusシリーズはOffice等が標準でインストールされていて、その分少し月額料金が高くなっています。
ここでは “Value Plus with Office 2013” を選択して、右下の “Launch WorkSpace” をクリック。
起動!
これだけのステップでワークスペースが起動できます。利用可能になるまではおよそ20分程度かかるので、AWSから一つ前の画面で登録したメールアドレスまでメールが届くまで待ちましょう。

WorkSpaceに接続
ここでは起動したワークスペースに接続してみます。
接続情報の確認とパスワードの設定
インスタンスの準備が整ったらこのようなメールがAWSから届きます。
1番目のリンクからユーザーのパスワードを設定し、WorkSpacesクライアントをインストールします。
もし後から別の端末にクライアントをインストールしたい場合は、次のURLからダウンロードできます。WindowsやMacはもちろん、ChromebookやiPadからも使えるようですね。
https://clients.amazonworkspaces.com/
WorkSpacesクライアントから接続
WorkSpacesクライアントを起動して、さっき控えた登録コードを入力して “Register” をクリック。

そうするとユーザ名とパスワードの入力画面に遷移するので、届いたメールに記載されたユーザー名と、メールのリンクから登録したパスワードを入力して “Sign in” をクリック。その後の “Remember Me?” は次回から認証情報を入力せずに接続するかどうかですので、適宜有効にします。
接続できた!
こんな感じで接続できました!ここまで30分かかっていません。デフォルトでOfficeもインストールされていて、すぐにWordやExcelが使える状態です。

ちなみに、デフォルトでトレンドマイクロのウイルス対策ソフトや、WorkDocsクライアントなどもインストールされていました。
WorkSpacesの便利機能
管理コンソールからできること
管理コンソールからは、ワークスペースを指定して次のような操作ができます。

例えばWorkSpace仮想マシンがハングした場合などはここから強制的に再起動を行うことができますし、EC2と同じように指定したワークスペースをイメージ化することも可能です。
CloudWatch連携
各種メトリクスをCloudWatchで監視でき、ユーザのログイン・ログオフもConnectionSuccessとSessionDisconnectの値でモニタリングできます。SNS+SQS+Lambdaでスクリプトを組めば、リアルタイムに通知するようなことも容易に実現できそうですね。
WorkSpaces Application Manager
WorkSpaces管理者向けの機能で、すべてのWorkSpacesにアプリケーションをデプロイできます。
https://aws.amazon.com/jp/workspaces/applicationmanager/
所感
エンタープライズサービスとだけあって、あまり個人ではお世話にならないように思います。個人で使う場合だと、WorkSpacesよりEC2のWindowsインスタンスの方が使いやすいように思いました。
ちなみに触れなかった値段ですが、1ユーザーあたりの月額料金でバンドルごとに異なります。初月に関しては、その月末までの日割り計算となるようですので、少し試してみたいという場合は月末頃に起動して、その月内にシャットダウンするとミニマムコストでお試しできるでしょう。
個人的に繋がりのある会社さんでは、社員全員にシンクライアントを貸与して、業務はWorkSpacesに統一しているところもありました。こうすることによって、端末に依存しない働き方ができるようになりますし、個人の持ち込み端末を利用することによる退職時のデータ持ち出しなどのセキュリティ上リスクも軽減することができます。
普段からローカルの低レイテンシ操作で業務をしていると、ずっと繋ぎっぱなしで仕事するというのはストレスになりそうなのですが、実際どうなのでしょうか・・・。企業コンプライアンスを考える上での一つのソリューションとして今後検討していきたいです。






