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「プロ相場師の思考術」を読了しました

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プロ相場師の思考術 (PHP新書)
高田 智也 著
PHP研究所
2007-08

あらゆる勝負事のなかでも、増減するお金の大きさから、もっとも厳しいとされる投資・相場の世界。その分野で勝ちつづける人たちがいる。なぜ勝てるのか?「運」「ツキ」と呼ばれるものの正体は何か?「強い人ほど負け方を知る」「情報は少なく深く利用する」「予想も予測もしない」「同じ過ちは絶対に繰り返さない」「好き勝手にできることは驚くほど少ない」-“相場で飯を食べられる人”の知られざる日常生活、仕事術の一端を垣間見つつ、プロフェッショナルな思考様式の核心を明らかにする。

~BOOKデータベースより

 

今後何か本を読んだら、このブログで思ったことやキーワード、キーフレーズを覚書として書き残そうと思います。どんな本だろうと、数年も時間を経るとその時の感情や内容を忘れてしまうのは悲しいことです。

本書内の引用を含むため、それらを見たくない人はこの記事を読まないでください。

 

実際に相場で稼いでる人の本だから重みがあり、参考になるところが多々ありました。特に前半の相場をやらない口だけのセミナー講師や相場に関する本の著者がどれほど多いかという点は驚愕です。私自身、まだセミナーや相場の本を多くは読んでおらず勉強不足のために、著者のように「本当に相場で稼いでいる人かどうか」を文面だけで判断することはできません。著者は、見分けるためのアドバイスとして次のように述べています。

「相場観」「状況によって」「総合的に見て」「思い切って買う(売る)」「ひらめいたら」こういうあいまいな表現を使っている本は、相場のことを何も知らない人間が書いたと思って間違いありません。(75, 76頁)

 

著者は文中でシステムトレードと裁量トレードという言葉を使っていますが、これは私の認識の言葉とは違っていました。私のシステムトレードというのは、ルールに従って自動売買するプログラムを用いた売買であり、著者のいうシステムトレードはルールに従って人が売買するものを指しています(107頁)。確かに決められたルールを忠実に守るという意味では同じ結果になるはずなのですが、私は人がやるトレードはすべて裁量トレードだと考えています。

また文中で著者は毎月のリターンについて次のように述べています。

私は毎月仕掛けた資金の七%から十%のお金を増やそうと考え、投機ををしています。投機でご飯を食べているというレベルの私でもこの程度なのに(略)(44頁)

私の周りにも相場でご飯を食べてる方が何人かいらっしゃいますが、大体みなさん月あたり5%から、上手い人で20%まで稼ぎ出している人がいらっしゃいます。謙遜して7〜10%と書いていて、実際はもっと稼いでいるんじゃないの?なんて勘ぐってしまいました。もしくは、著者は堅実な方なので安定して稼げるのはそれくらいと言いたかったのかもしれません。(少ないと思われた方は、月20%の複利計算をしてみてください。100万円から投資をはじめたとして、2年目で1000万円を超え、3年目で1億円を超えることになります。)

 

そのほか、自分にとって有益だと思ったものや、感慨深かったフレーズを書き連ねておきます。

 

 

相場師はよい仕事か

  • 株は投機には向いていない。上がる下がるを予想して売買されているが、「いつ上がる、下がる」がデリバティブに比べてわかりにくい(19頁)
  • 相場の世界はどんな世界よりも成功すれば見返りは多く、失敗すれば厳しい世界(21頁)
  • 相場で地位や名誉は得られない(33頁)

相場師になれる人、なれない人

  • 最低限度の資格、それは、「お金がある」こと。ここでいうお金とは「余剰資金」「なくなってもかまわないお金」のことで、生活費はもちろん、借金なんてもってのほか(42頁)
  • 「頭の良し悪し、学校での学力は、ここでは関係ない」(47頁)
  • 人に相場を教えるとき、「やる気」「センス」「お金」という条件以外に一番気になるのが「ゲーム、勝負事が好きか」ということ(51頁)
  • ボードゲーム(囲碁、将棋、麻雀、オセロ)が得意な人のほうが有利な点は、ルールを覚えた後の強くなる過程が相場とよく似ている(52頁)
  • 競技レベルの麻雀であれば、「ランダムにくる配パイ」は、相場の「ランダムにくる上げ下げ」にたいへんよく似ている。競技レベルでランダムにくるものを考えられるのであれば、これ以上、相場に向いているものもないのではないか(53頁)
  • 成功している人の共通項は根気であり、ない人に本当に強い人はいない(55頁)
  • 相場は「いかに負けるか」を考える必要のあるゲーム(63頁)

相場の“常識”を疑え

  • 裁量トレードがいけないのは「なぜ負けたのかはっきりせず、負けを繰り返してしまう」「トレードに決め事がない」ため(77頁)
  • 相場に入っているあいだは強くなる学習ができないため、すぐに相場に入りたがる人は強くなれない(81頁)
  • 相場の強さと、学習した時間は比例する(81頁)
  • 「相場の上げ下げの予想は、基本的にしない」(84頁)
  • 「チャートやテクニカルなんぞ、100%信用してはならない」。信用はしない。それでも「テクニカルどおり」やらないと成功はない(99, 100頁)
  • ストラテジーの良し悪しは、相場で勝つ要素の全体の20%あるかないか(105頁)

強い相場師になるコツ

  • 囲碁や将棋はお金を賭けないから実戦を交えて学習しながら上達することができるが、投機には強くなってからでないと参加してはいけない。(113頁)
  • 学習した時間が長い人ほど成功する可能性が高く、何も学習せずに参加した人は資金を失って自信をなくす(113頁)
  • 強くなりたいなら検証をして何百回とシミュレーション(疑似売買)するしかない。コツはお金を意識しないこと。
  • 相場はアナログで考える方がよいゲームであり、表計算ソフトなどを使って検証をすると楽なのだが、頭が学習しないから強くなれない。(126頁)
  • 許される負けは「キチンと決めたことをやって負けたとき」(138頁)

自分だけの戦略をもつ

  • 短期投資か長期投資かは、「どちらが自分に向いているか」で考える(149頁)
  • 「勝つためには相場で好き勝手にできることは驚くほど少ない」(161頁)

 

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